落雪屋根や雪割棟が雪を効果的に落とす設計に対し、無落雪屋根は逆に雪を積極的に落とさないように設計されています。
このタイプの屋根は平らな陸屋根としても知られ、雪が積もった状態で自然に融雪するか、ヒーターなどの装置を利用して徐々に雪を溶かしていきます。
ただし、雪は重いため、大雪時の荷重に耐える住宅設計が必要であり、雨漏り対策も重要です。
そのため、無落雪屋根の設計は高いハードルが伴います。
岩手県では、無落雪屋根ではなく、シングル材を用いた屋根で落雪を防ぐ方法が普及しています。
中でも、アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒が吹き付けられています。
この石粒によりグリップ力が発揮され、落雪を防いでいます。
また、 おしゃれでモダンな雰囲気があり美観に優れている点も魅力的な屋根材です。