屋根の勾配の角度の表し方と勾配別メリット・デメリットを紹介します

query_builder 2024/01/21
ブログ
屋根の勾配の角度の表し方と勾配別メリット・デメリットを紹介します


自分好みの家づくりがしたいとお考えの方の中には、屋根の勾配について知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
屋根の勾配の表現方法が何通りかあり、混乱するかもしれません。
本記事では、屋根の勾配の表現方法と屋根勾配の種類についてご紹介します。




□屋根の勾配数


「屋根の勾配」を表現する方法には、以下の3つがあります。




1:尺貫法勾配(寸法勾配)


水平距離10寸(約303.03mm)に対する高さを用いて表します。
尺や寸といった単位は一般的でなくなりましたが、建築業界では未だにこの表現が広く使用されています。




2:分数勾配


水平距離と高さの比率を分数で示します。
尺貫法勾配と同様の考え方ですが、約分された数字で表現され、『5/10』は『1/2』となることもあります。



3:角度勾配


勾配の角度そのものを示す表現で、一般の人にも理解しやすいですが、建築の分野では一般的ではないことがあります。
具体的には、5寸の勾配は約「26.5650°」と表します。



□屋根勾配の種類とは?

1:緩勾配(1〜3.5寸以下)


緩勾配(かんこうばい)は、傾斜が緩やかな屋根を指します。
この傾斜の設計により、台風や風の影響を受けにくくなり、また、雪の多い地域でも見られる特徴的な屋根となります。

緩勾配の利点は、台風や強風の影響を軽減すること、屋根面積が広がらないため、塗料の使用が少なくて済むこと、落雪被害が少ないことが挙げられます。

一方、緩勾配の欠点は、傾斜が緩いため、水はけが悪く、急勾配に比べ雨漏りのリスクがあること、汚れがたまりやすく、劣化や美観の低下が起こりやすいこと、屋根裏の高さが確保しづらいこと、一部の屋根材が施工できない場合があることが挙げられます。



2:並勾配(3寸以上6寸以下)


並勾配は標準的な勾配を持つ屋根で、その扱いやすさから多くの住宅で採用されています。

並勾配の利点は、雨漏れのリスクが低いこと、工事費用や手間が標準的で、計算が容易であること、屋根材に制約がないことが挙げられます。

一方、並勾配の欠点は、一般的な問題やトラブルのリスクは同様に存在しますが、並勾配であることで生じる欠点はありません。



3:急勾配(6寸以上)


急勾配は傾斜が急で、住宅関係者でも屋根の上に上ることをためらうような屋根です。
6寸を超えると角度は30度以上となります。

急勾配の利点は、急角度の屋根で雨水が迅速に流れ、水はけが良好で雨漏れのリスクが低いこと、雨水と一緒に汚れも流れ、美観維持に寄与すること、積雪時に雪が積もりにくく、または落ちやすいこと、屋根裏が高く取れ、収納力が向上することが挙げられます。

一方、急勾配の欠点は、屋根面積が大きくなり、塗り替えコストが上昇すること、メンテナンス時に屋根足場が必要なこと、台風や強風による損傷を受けやすいこと、建物の高さが増すため、庭などの日当たりが悪くなる可能性があることが挙げられます。



□まとめ


屋根の勾配を表す方法は、尺貫法勾配、分数勾配、角度勾配の3つの方法があります。
また、屋根勾配の種類には、緩勾配、並勾配、急勾配があり、それぞれ異なった利点と欠点があります。
本記事が屋根の勾配について理解を深める参考になれば幸いです。



NEW

  • 【本日開催!!会社見学会】

    query_builder 2025/01/21
  • 【ちょっとだけお見せします】

    query_builder 2025/01/20
  • 【本日より本格営業いたします】

    query_builder 2025/01/07
  • 【こちらでもお会いしましょう】

    query_builder 2024/12/26
  • 【アレに載りました】

    query_builder 2024/12/20

CATEGORY

ARCHIVE